• 秋月 偲希

【みえない鏡】

鏡に映る自分の顔

「優しくない目が嫌だ」

「この喋りベタな口が嫌」

たくさんの嫌が自分の中から溢れだす


涙がツーっと流れてく

鏡の中の自分にそっと手を触れる

ちっとも涙はぬぐえない


目には見えてもわが身でない

鏡に触れた手を

自分の頬にやってみた

冷たくも温かい涙をこの手に感じた