• 秋月 偲希

【聖なる夜、寝静まったときに】

去年までは楽しみにしていた、この日。


12月24日。


中学に上がると良い子にしてても、サンタさんは来てくれないらしい。


小学6年生のクリスマスにお母さんから言われた。


中学生は、もう大人だと言う。


なのに、夜更かしも、自由にお菓子を食べることも許されない。


大人なのに!


ふてくされながら、迎えたクリスマスイブ。


枕元を気にしながら寝る必要もなくなったのかと思うと寂しくなる。


そんなこと思ってても睡魔には負けてしまい、すやすやと夢のなか。


パッと夜中に目を覚ました。


忘れてた!ぼくには弟がいる。弟にはサンタさんが来るんだ!


毎年かかさずにしていたことを思い出す。


ベランダに、ミルクとその近くにはクッキーをどっさりのせたお皿。


疲れたトナカイとサンタさんのために準備した。


「世界中の子どもたちの希望を叶えてくれてありがとう」


そういって、ベッドに戻ろうとした。


すると、鈴の音が聞こえた。


振り替えると、そこにはソリにのったサンタさんがいた。


トナカイはミルクを飲んでいる。


ぼくは疑問に思ってたことをサンタさんにきいた。


「ねぇ、プレゼントをあげてばかりだけど、サンタさんは何もほしくないの?」


サンタさんがソリから降りて、ぼくの近くにやってきた。


そして、サンタさんは言った。


「きみの優しさが最高のクリスマスプレゼントだよ」


今年はプレゼントはなかったものの、

ぼくこそ最高のクリスマスプレゼントをもらった。