• 秋月 偲希

【嫌われものの 真っ黒くん】

真っ黒くんがいた


小鳥ちゃんが真っ黒くんにいった

「わたしは歌うことができるの」


真っ黒くんは一緒に歌って小鳥ちゃんを困らせた


「わたしの邪魔をしないで」


えんぴつくんがいった

「ぼくはたくさんの文字や絵を描くことができるんだ」


真っ黒くんは、えんぴつくんがかいた紙を真っ黒にした


「なんにもみえなくなったじゃないか」


お花さんがいった

「わたしは色とりどりでみんなの心を癒すの」


真っ黒くんはお花さんを真っ黒にした

「これじゃだれもみてくれないじゃないの」


真っ黒くんの周りには誰もいなくなった

真っ黒くんは知りたかっただけなのに


みんなの他の良いところを


みんな、きっと怖いんだろうね

だから深く知らないで疑うんだろう