• 秋月 偲希

季節が変わる

秋風が吹いている

毎年のことだが、秋になるとセンチメンタルになる

風が吹いただけで、なんだか胸を締め付けられてソワソワする

秋の病

物思いにふけっては溜息なんてついてみせる

繊細な乙女モードに突入するのだ

自分でいうのもあれだが、こういうときの私

メンドクサイ

「どうして、空は青色なの?」

「どうして、鳥は飛ぶの?」

「どうして、私は私なの?」

こたえようのない「どうして」で 頭のなかがいっぱいになる

ぐるぐるぐるぐると頭のなかで喋っている

けれど、これが好きな自分もいる

しっかり自分と会話できる、秋

いつもはそんな余裕なかったりで

一番近くにいる自分の言葉には耳を傾けたりしない

どんだけ「助けて!」と言おうが、

「大丈夫?」のひとコトもなしで無視したりするもんだ

そうするもんだから、自分の声は届かないと思い

今度は何も発さないようになる

ダメだよ

ちゃんと叫んでるんだ

全身で

自分の言葉に蓋をして、辛い感情をみてみないフリ

そしたら、楽しい感情もみえなくなって

色のついた世界が狭くなる

わたしとわたし見つめ合って知っていく

秋は繊細でどこか儚げ

私の大好きな季節がやってきた