• 秋月 偲希

【航海】

人間という入れ物の船を手に入れた 生まれたばかり なかなか上手く漕ぎ出せない


月日が経った 喜び、悲しみ、詰め込んだ なんだか少し進めるようになったみたい


それから、幸せ、楽しみ、不安、苦しみも 流れていたから詰め込んだ


船はどっしりと重くなり、 ズンズンとは進めなくなった


海をなんとか進む 喜びあっても悲しい感情たちはいらないや、と 悲しみ、不安、苦しみをぽいっと捨てた 海面をぷかぷかと浮いて、 悲しみ、不安、苦しみは漂っている


急に船は行き先を見失ったように あっちこっちと動き出した どこに向かおうとしているのか クルクルとその場を周りだし 自分の船なのにどうしようもできない


まだ近くにあった、 悲しみ、不安、苦しみを積み上げた


船は安定し、動きやすくなった