• 秋月 偲希

【はな】

こどものとき わたしは 心の花が咲いていました

それはそれは美しく、透き通るような花


けど、いつからでしょう

世界の醜さに染まっていったのです

わたしの心の花が枯れてしまいました


心はどんどんひどく荒れていきます

なにも感じない心

花は腐っていきました


なにも感じない心


いえ、感じようとしない心

たくさんのぬくもり、優しさが身近にあるはずなのに


わたしは自ら、すべてを遮っていたのです

太陽の光も、雨の恵みも、避けきた


それを受け入れることで

一度腐った わたしの花は咲くのでしょうか

信じて待つしかありません


ふと気づくといつしか、

わたしの心に花は咲いていました


花は腐っても、根っこはあったのです

根っこは腐っていなかったのです


どんどんどんどん、栄養を吸収していき、

また新たな花を咲かせることができました


今までとは違う

少し踏まれたとしても

また しっかりと立ち上がる


とても 美しい花が